2019年12月4日
新しい利用者様のお言葉
こんにちは!
エミシア訪問看護ステーションです。
先日、新しく担当させていただくことになった利用者さんと、
初めて対面し、訪問診療をさせていただいて来ました。
その方は、大病院を退院し、
医療センターの緩和ケアの受け入れ準備が整うまで
数週間~数カ月の期間を在宅ケアで頑張ると
決意された患者さんでした。
そういった、
最期の時まで懸命に生きようとする
前向きな方を担当できることは、
訪問看護師にとって非常に光栄なことです。
「普段は全然しゃべれない患者さん」だと
申し送り事項を拝見していたのですが、
ケアに入らせていただいたら気持ちよく受けてくださったようで、
「前の看護師は乱暴で荒かった」
「金子さんだったら全然苦痛を受けなかったし、むしろ安心してケアしてもらえたよ」
と、気持ちを伝えようとしてくださって、
「ありがとさん」
という言葉に、利用者さんの温かみ・親しみが感じられました。
訪問看護でも次の利用者さんとの都合や、
事務の作業との兼ね合いがあるので、
一つの訪問先に滞在することができておよそ1時間がいいところです。
しかし、その1時間の中で、
精一杯ケアをさせていただくことで、
こんなにも親しみをもってくださり、
温かい気持ちにお互いがなることができる。
訪問看護の誇れるところの一つです。
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もちろん、大病院の看護師の方々も、
悪気があって乱暴にしているわけではないですし、
自覚があるならばむしろ、
患者さん一人一人にたっぷりの時間を使えない現状に、
ご自身で苦しい思いを抱えていると思います。
多くの患者さんを救うことができる一方、
一人一人に対しては非常にシビアな時間感覚で接しなければならない。
一長一短だと思います。